Project No.7(2001年6月16日公開)

「JZX71のマフラーを交換しろ!」
〜新品のマフラーを切断・加工〜

 以前、とあるオフ会帰りに自宅付近で一緒にオフ会に出席したメンバーで帰宅前の雑談を交わしていたところ、マフラーからアフロヘアーが!?
どうやら中が腐ってスチールウールがでてきてしまったようです、とりあえず泣きながらアフロヘアーを引っ張りだして帰宅しました(T_T)
 そのころからブーストのかかりも悪くなり急にパワーが落ちていたので、もしかしたらエンジンオーバーホールが必要かなぁ・・・、などと考えていましたが、試しにとある田舎道でマフラーを中間のフランジからはずしてかなり爆音な状態で走行してみたところ正常に、ブースト0.8kg/cmまでかかりました、どうやら中が腐ったサイレンサーのせいでマフラーが詰まってしまい排気効率が異常に落ちてしまったようです。
 今までも何度かサイレンサーに穴があいたりしていたので溶接で直していましたがさすがにサイレンサー内部を直すのはつらいので新調することにしました。
 もともと、このマフラーはJZX71購入時から装着されていたワンオフのもので、あまり綺麗な曲がり方でもなく、サイレンサーもストレート構造ではないものでしたのであまり排気効率は良くなかったようです。
 そのままサイレンサーだけ入手して溶接し直すという方法もあったのですが、上記のようにメインのパイプもあまり効率がよくはなさそうでしたので、GX71用の社外マフラーを加工装着することにしました。
しかし、たとえGTツインターボ用のマフラーを使ったとしてもそれは1G-GTEの2000cc用のマフラーですから、JZX71に搭載されている1JZ-GTEの2500ccのエンジンでは排気効率が悪くなってしまうのではないかという危惧がありました。
ですが調べてみたところHKSのGX71用リーガルマフラーとJZX81やJZX90用のリーガルマフラーのパイプ径は同じでした。
サイレンサーのしぼりやパイプの曲がりで効率は変わってきますが、おそらく問題はないだろうと判断しました。
 次に現在も新品でマフラーが入手できるかどうかですが、現在のカタログにGX71用マフラーをラインナップしているのは私が調べた限りではHKS、フジツボ、ブリッツの3メーカーだけでした。
その他のメーカーでも当時はラインナップしていたでしょうが最新のカタログに載っていたのは上記のメーカーだけです。
 まずフジツボのマフラー写真を見てみましたが、予想通り懐かしいデュアルマフラーです、まぁ似合うといえばその通りですがこれだとあんまりなのでフジツボはやめました(^^;
 次に現物を見たことがあるHKSのリーガルマフラーですがこれはメーカーに問い合わせたところすでに製造を中止して、メーカーには在庫もありませんでした。
しかし、某カー用品店から問屋に問い合わせて頂いたところ、数本在庫がありました!
とりあえずHKSのマフラーは入手可能なことがわかりました。
 次に、ブリッツですがこれは最近までラインナップしていることを知りませんでした、まさかブリッツでGX71用を作っているとは思いもせずカタログも見ていませんでした。
ブリッツではリアライズTTという静寂性と効率の両立を目指したタイプのものがラインナップされていました。
私としてもあまり爆音にはしたくありませんから、まさに私のニーズに合ったマフラーでした。
ちなみに、TTといっても泣いている顔文字(T_T)ではなくティーティーです(笑
ここでHKSのリーガルマフラーかブリッツのリアライズTTのどちらかでいくことに決定しました。
パイプ径も同じでしたから、後はスタイルの問題です。
HKSのマフラーは現物を見たことがありましたから、テールパイプのみステンレスであることはわかっていましたが、HKSの場合勝手にマイナーチェンジしている可能性もありますので、念のため、問屋に問い合わせて頂きましたが、やはりテールパイプのみステンレスでした。
しかしブリッツはサイレンサーまでステンレスになっていました、GX71の場合サイレンサーはほぼ見えませんからあまり変わらないといえばその通りなのですが、テールパイプの形状はHKSもブリッツも大差はありませんでしたから今回はブリッツのリアライズTTを入れることにに決定しました。
ちなみに、テールパイプ形状に大差がないというのは形が似ているというわけではなく私の評価でどちらのマフラーにも同じくらいの点数をつけるという意味です。
 ブリッツの場合、在庫のないマフラーは受注生産なので少々発注から時間がかかりましたが、うまい具合に週末に間に合ったので早速装着することにしました。
装着場所は親戚の農家の庭です(笑 
普通に装着可能ならば購入したカー用品店で装着するところですが、1JZ-GTE搭載でフロントパイプもワンオフものなので切断・溶接加工が必要になりますからアーク溶接機のある親戚宅で整備士の従兄弟に依頼しました。
 今回の加工はフランジの回転と曲がりの両方が必要になります。
加工方法としては、まず新品のリアライズTTマフラーの触媒側フランジをいきなり高速カッターで切断します(^^;
次に車体に仮組してどの程度の角度に曲げればいいかを見てマーキングし、今までついていた腐れマフラーの触媒側フランジを接合して角度と回転を合わせますからそちらにもどの程度の角度で切断すればいいかマーキングします。
マーキング後今までついていたマフラーを良い角度で切断しますが、このときマーキングだけでは切断が難しいですからビニールテープを斜めに一周させて印をつけてから切断します。
どちらにせよ一発で決まるとは思っていないので少し長めに切断します。
 切断面をグラインダーで磨き平らにしたら先ほど切断した新品のマフラーに点付け溶接で仮止めします。
再び車体の下に潜り角度をみますが、やはり一度では決まらず、少々角度が付きすぎでしたので点付け溶接をグラインダーで削りとってはがします。
 再びグラインダーで角度あわせのため削りこんでいきます、また点付けして仮組です。
こんどはばっちり決まりましたから、排気漏れがないように溶接します。
調子の悪い溶接機のせいで何度か穴があきましたがなんとかふさいでつないでもらいました。
 装着後早速走行してみましたが、やはり以前のマフラーよりも排気効率が良いらしくちょっと踏み込めばすぐにブーストが0.8kg/cm2までばっちりかかります。
 加速のレスポンスが非常に良くなったので追い越しもかなり楽になり、圧倒的な加速です。
本来装着直後はグラスウールに焼きを入れるためにあまり過激な走行はするべきではないのですが、腐って詰まったマフラーと比べると加速といい音といい、つい飛ばしてしまいます。
 今回、加工装着ということで作業が多少難航してしまい、加工時の写真は撮れず、新品のマフラーがフランジ切断のためいきなり火花に変わっていくシーンなどかなりの山場があったのですが、ご紹介できなくて残念です。
 (8)の画像を見ればわかりますが、このマフラーのテールパイプは好みが分かれると思いますが、サイレンサーまでステンレスを採用しているのはブリッツだけです、後続車のヘッドライトに照らされると結構キラキラ光ってアピール度も高いです、「2本出しじゃないとやだ!」という方以外にはお勧めのマフラーです。



◆(1)内部破壊済みサイレンサー ◆(2)役目を終えたマフラー全体像 ◆(3)新品マフラーいきなり切断!

◆(4)溶接後数日たってしまい錆ました ◆(5)そのまま耐熱塗装しちゃいます ◆(6)意外に光る耐熱塗装

◆(7)アスファルトにこすってます ◆(8)サイレンサーまでステンレス
※写真をクリックすると、拡大写 真が表示されます。

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